忍者ブログ
紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2024/03/19 (Tue)16:29
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2011/09/25 (Sun)17:05

リクエスト品だったもの!
思いつきの走り書きなのでいつも以上にひどい。


















「山陽さん」
「んえ?」

呼ばれて山陽は目を開けた。
そこに見つけた空色に少し、困った顔をする。

「こんなところでどうされましたか?」
「いやー、ちょっとね」

あぁ何か怒っている気がするのは気のせいか。
冷や汗を流しながらへらり、と笑う。

「では、何か言うことはありませんか?」
「……えっと」

やっぱり怒っている。
それも、かなり。
何かやらかしたかな、と思って。
心当たりがありすぎた。

「また、無茶をしたそうですが」
「……無茶はしてねぇよ」

唇を尖らせて反論を試みるも、あっさり笑顔に黙殺される。
怖い、怖すぎる。

「山陽さん」
「怪我は、してない」

ぼそっと返せば、呆れたような溜息。

「そういう問題じゃないでしょう」
「でもっ」
「でもじゃありません」

ピシャンと怒られ、山陽は項垂れた。
京浜東北の言いたいことは嫌と言うほどわかる。
けれど。

「あぁするしか俺には思いつかなかったんだ」
「……」

下を向いてしまった山陽の髪をクシャリと撫でる。

「あまり、心配させないでください」
「京浜東北……」

顔を上げれば京浜東北の困ったような表情。
そんな顔をさせてしまったことに胸がぎゅっと痛くなる。

「僕は、西まで行けません」
「うん……」

ごめん、と小さく零せば抱きしめられた。
もう一度「ごめん」と繰り返して抱きしめ返す。

「好きな人が傷つくのは苦しいんですよ」
「うん……」

ごめん、としつこく繰り返す山陽の頬にキス。

「わかってくださればいいんですけど」
「気を付けるってば」

どうだか、と首をすくめていつもと同じ顔。
それにほっと安堵して、一緒に立ち上がる。

「一緒に戻ろうぜ」
「……」

ぎゅ、と手を握った。
振り払われなかった事を同意と見なして。
ゆっくり帰った。




+++++
左京浜が難しすぎて泣くところだった。。。
PR
Comment
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
91  90  89  88  87  86  85 
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
性別:
非公開
自己紹介:
ただのしがない文章
書き。
切ない系、片思い、
バッドエンド、一方
通行、環状線。精神系等、救いのあまり見えなぃ話が好き。
ハッピーエンドを書くのが苦手。
得意なのは専ら昼ドラ系。←
バーコード
ブログ内検索
Admin / Write
忍者ブログ [PR]