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紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2018/11/19 (Mon)10:58
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2011/09/08 (Thu)16:41

鶴.舞さんと758市営地下鉄組。
おとちゃんのお家の子たちー……
*鶴さんの髪はミルクティっぽい色設定です。
















どんっ、と。
机に置かれたのは黒染と書かれた小さな箱。

「何だよ、これ?」
「黒染です。その馬鹿げた色の髪を黒くしなさい。明日は大切な会議だと言ったでしょう」

資料で折り鶴を作っていた鶴舞は眠たそうに東山を見上げた。
ひくり、と東山のこめかみが引きつる。
無言で足を進め、鶴舞の後ろ襟を掴んだ。

「ぐえっ」

鶴舞ののどから酷い声が漏れた。

「えっ、あ、あのっ」

桜通がおろおろと東山と鶴舞を見る。
その手の中には人数分の資料の束。
いつものことだが時間通りに集まらないメンバーのものだ。

「桜通は残りの皆に資料を渡しておくように」

いいですね、と凄みのある笑顔て笑うと東山は鶴舞を引き摺り部屋を出ていった。






一時間後。
ガチャ、とドアが開いた。
東山とともに戻ってきた鶴舞の髪は見事な黒髪にされていて。
会議室の中にいた、桜通、名城、名港、上飯田はポカンと鶴舞を見た。

「あははははははっっっ」
「何それ鶴舞何の冗談っっ」

ぎゃははっ、と名城と名港が笑い転げる。

「うわぁ……」

生暖かい目の桜通。
唯一上飯田だけは真っ直ぐ鶴舞のもとへ歩いてくると、上から下まで眺めて頷いた。

「鶴舞、ちょっと」
「なに?」

ちょいちょい、としゃがむように指で指示されるのに大人しく従う。
華奢な指が伸ばされ、スーツの胸ポケットからしわくちゃになったネクタイを取り出した。
開けられていたボタンを閉める。
気持ち皺を伸ばしたネクタイをシャツの襟下に通した。
慣れた様子で綺麗な結び目を作り、形良く整える。
最後に真っ青なヘアピンを鶴舞の髪に留めた。

「うん。黒髪ならこれくらいの方が格好良いわ。似合うわよ、鶴舞」
「そうっスか?」

満足げに笑う上飯田に不服そうな表情の鶴舞。

「大丈夫よ、イケメンよ」
「そりゃあもとが良いから―――」

ボコッ、と無駄に胸を張った鶴舞の後頭部に会議資料の束が乗せられた。
その向こうの東山の目が怖い。

「あまり調子に乗るんじゃありません」
「うーっす」

いい加減に返される返事に眉間のしわを深くしながら、東山はホワイトボードの前に立った。

「予定より遅くなってしまいましたが、会議を始めます。一時間も余裕があったのですから、当然皆資料は読んでいますね」

パンパン、と乾いた音が響いて東山が話し出す。
鶴舞は資料を開くことすらせず、見慣れぬ色に染められた己の髪を目の前に翳した。
不自然なほど黒色は彼の人を思い出させるから。

「あー……」

犬山さんに会いたい、と小さく呻いてべしゃりと机に突っ伏した。





+++++
何が何やら。
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