紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2010/09/26 (Sun)20:00
マイブームな東海道本線と篠山。
某所ログの詰め合わせ。
「もう一度走りたいか?」
真っ直ぐに見上げてくる黒い瞳。
思考が固まった。
憧れていた存在が目の前にいて自分と話をしているだけでも信じられないというのに、一体何を言われているのだろう。
「お前にその気があるなら、走らせてやれる」
差し出される手を咄嗟に握った。
「俺はっ…」
「いい子だ、篠山」
+++
篠山を山陽に推したのは本線だと信じてやまない。
ぐったりとソファに体を沈める。
今日は本当に疲れた。
「お疲れ様です」
差し出された湯呑み。
緑茶の良い香に目を開けた。
ワイシャツ姿で笑う顔。
「ありがとー…ねぇ、甘やかしてー」
「?」
不思議そうに首を傾げるのにへらり、と笑って懐かしい呼び名を口にした。
「東海道本線、さん」
「しょうがないな」
+++
たまには甘えてみたいときもある。
糖度が高くて死に掛かった。。。
さらさらと金色の髪を梳く。
紙のように白かった顔色は随分と良くなったように思うが未だ目を覚まさない。
「う……」
小さく呻く声に手を止める。
けれど瞼は開かれず、眉間に深い皺が刻まれただけだった。
ゆるゆると眉間の皺を伸ばすように指で撫でる。
空を切った手を捕まえ握れば穏やかな表情になった。
硬い椅子よりはマシだろうと思うが自分の膝もあまり良いとは思わない。
いっそ医務室に運ぼうかと思い、やめた。
人ではないのだから、自分たちは。
彼の苦しみが少しでも和らげば良いと、握る手に力を籠めた。
「……とかぃど、ほんせ……」
縋りつくように握り返された手と口から出た自分の名前に驚いた。
「俺は、お前が思うような路線じゃねぇよ……」
眩しい目で見つめているのを知っていた。
兄に向けるのとはまた違う熱の篭った視線。
空いてる手で白い頬を撫で、苦しそうに呟いた言葉に当然応えはない。
「なぁ、お前が見てる『俺』はどんななんだ?」
うわ言で呟くくらい焦がれられる自分自身に嫉妬した。
+++
何だろ。。。
着地点を見失ったとみた。←
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