紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2010/10/18 (Mon)01:03
イケメン北陸を書く予定だったんです。
見事に斜め45度どころか異空間に飛んだご様子。。。
酷ぃ北陸がいます。
大丈夫な方はドゾー。。。
バシッと振り払われた手。
昔は見上げることしか出来なかった双眸が眼下から睨みつけてきていた。
「上越先輩……」
「軽々しく僕を呼ぶなっっ」
悲痛な色を滲ませた声。
唇が震えている。
細い指が制服の袖に食い込んだ。
「返してよ……僕にあの子を」
返してよ、とか細くなる語尾に頭の隅で何かが切れる音を聞いた。
「上越先輩」
「ちょっ、何……」
唐突に腕を掴んで歩き出すと手近にあった部屋の中へと引きずり込む。
暴れるのは体格差で強引に丸め込んだ。
「うわっ」
細い体をベッドの上に押し倒す。
素肌に羽織るだけの制服が肌蹴て白い肌が露になった。
抵抗されないように両手を頭の上にひと括りにして、するりと白い肌を撫でる。
「ずっと、貴方にこうやって触れたかった……」
上擦った声で囁く北陸が本当に知らない人のようで上越は青褪めた。
「放せ……っっ」
「嫌です」
押し倒されている体勢から抜け出そうと身を捩る。
そんなことを許すわけもなく、白い胸に触れていた手で顎を捕らえた。
カチリと視線が合う。
上越の漆黒の瞳に映る姿は一人だけ。
そのことに満足しながら唇を重ねた。
「んんっ!?」
驚愕に目を見開くのを真っ直ぐ見つめたまま口腔内を蹂躙する。
ガリッ、と唇を噛まれて離れるまで。
「酷いですね」
薄っすらと笑みを浮かべて切れた唇を舌先で舐める。
ぞっとする色香に上越はさらに青褪めた。
「は、なせ……」
「嫌です。ぼくは、貴方が欲しい」
ぎしり、ベッドが鳴る。
明後日を向いた顔を強引に引き戻されると再び口付けられた。
むき出しの首を胸を脇腹を、大きな手が撫でていく。
銀の糸を引いて離れた唇。
ふつり、糸が切れるのも待てずに口を開いた。
「ずっと、貴方だけを見てきたんです」
「僕の知ったことじゃないっ」
熱っぽい告白に返る言葉は拒絶ばかり。
それに一瞬哀しそうな顔をしてするりと手をズボンの中に滑り込ませてきた。
「ひっ…」
思わず身が竦む。
必死に逃れようと足が虚しくシーツを蹴った。
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