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紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2018/08/15 (Wed)20:05
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2010/10/23 (Sat)01:56

ウチの二人は世間一般様からズレている。
特に銀座様。
あの人は尖ったナイフどころかカーボンナイフだと思ってる自分です。
人の首くらいあっさり落とせると思ぅんだ……














「ほら、ネクタイ歪んでる」
「うむ?」

食パンをくわえたまま振り返る。
伸びてきた指先が赤いネクタイを直して離れていった。
後ろに撫でつけてある髪に一瞬だけ触れ、至近距離で笑うと元の場所に戻る。
優雅に席に座る姿は既に身仕度を終えて紅茶のカップを傾けていた。

「もう少しだからな!」
「うん」


+++朝の風景+++



紅茶の香にふ、と目を開けた。
下斜め45度から見上げる鋭角な頬。
黒い目は真剣な色で書類の文字を追っていた。
瞬きを一回。

「起きたのか?」

たったそれだけの気配に気づき視線が向けられる。

「うん。どれくらい、落ちてた?」

重たい頭に眉を潜めて起き上がった。

「ほんの30分くらいだ」
「そう……」

感情の抜け落ちた声で返事をして、こめかみを押さえる。
視界が揺れて気持ちが悪い。

「ほら」

差し出されたカップに湯気のたつ紅茶。
口に含む。
味が、しない。

「丸ノ内……」

静かに瞬きをして名前を呼ぶ。

「うん?」

大きな手に髪を撫でられて、ゆっくり息を吐いた。
その温度に今度は意識して目を閉じた。


+++眠れる場所+++




触れた指を絡める。
傷だらけの掌。
抱き寄せた華奢な肩。
柔らかい茶色の髪を梳く。
ゆっくりと目が自分を見た。
瞬きを一回。

「丸ノ内」

形の良い唇が名前を呼ぶ。

「なんだ?」

砂糖菓子より甘い顔で笑う。
何かを言いかけて、やめた唇に優しく口付けを贈った。
真っ直ぐに目を見つめて囁く。

「愛してるよ」



+++それでも君をアイシテル+++





茶色の髪をゆるゆると空いた手梳く。
握りしめられた片手。
古傷さえ愛しい。
固く閉じられた瞼。
表情のない顔。

「……愛してる」

例え報われない想いだとしても告げずにはいられない。

「愛してる、愛してる、あいしてる」
「……知ってるよ」

うっすらと開いた瞳に泣きそうな自分が映っていた。

「丸ノ内…」

呼ばれる名前に頬を液体が伝った。


+++通じているのに重ならない+++

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ハッピーエンドを書くのが苦手。
得意なのは専ら昼ドラ系。←
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