紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2011/04/17 (Sun)13:09
個人的にこれくらいのが好み。←
ろくでもない話が出てくるので注意。
深読みは、してください☆
「……」
ふ、と目を覚ます。
微かな灯さえも消された室内。
ゆっくりと山陽は体を起こした。
途中で意識をとばしてしまったらしく、記憶が酷く曖昧だ。
不快感がないのは、ジュニアが後始末をしてくれたからだろう。
「……ん」
当のジュニアは山陽の隣で無防備な顔をして眠っている。
黒い髪をさらりと撫でて僅かに笑った。
そう、と自分自身の下腹に掌をあてる。
まだ中にジュニアが、ジュニアの欲望が入っている気がして、唇を歪めた。
「……本当に、孕めばいいのに」
愛おしそうに何度も何度も掌を這わせる。
まるで、そこに胎児がいるかのように。
「ジュニアとの子供ができたらいいのに……」
うっそりと笑みを浮かべて注がれた熱に溜め息をついた。
ひやりとした部屋の空気に、ふるりと体を震わせて未だ眠るジュニアの隣に潜り込む。
温かい体に寄り添えば、無意識に回される腕。
あどけない頬にキスをして、目を閉じた。
+++++
重たいくらいがいい。
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