紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2011/02/13 (Sun)21:45
またしても犬山と東山!
お友達に送ったものだけど、まさかのリク間違いで送っていた;
自分で気がついてしまったのでした。。。
「……」
重たい瞼を押し上げる。
無機質な白い天井。見知った、けれどあまり見たくない景色。
「目が覚めましたか?」
「いち、ごうせん……」
寝起きの掠れた声に犬山の眉間に皺が寄った。
骨ばった指がするり、と撫でるのにさらに皺が深くなる。
「痕が残りますよ」
折角の可愛らしい顔に、とくすりと笑われて不機嫌メーターが振り切った。
ぱしり、と鬱陶しそうに払いのけると億劫そうに体を起こす。
軋む節々に舌打ちを一つ。
サイドテーブルの眼鏡を手に取った。
「どうぞ」
レンズ越しにクリアになった視界に差し出されたワイシャツ。
瞬きを二回して、大人しく受け取った。
「僕は会議がありますので、お先に失礼しますね」
「一号線」
背中を向けた東山を呼ぶ。
怪訝そうに振り返った東山のネクタイを乱暴に掴むと、犬山は噛み付くようにキスをした。
「いってこい」
にぃ、と唇を歪めネクタイを放す。
思わずズリ落ちた眼鏡に咳払い一つ。
東山は何事もなかったように眼鏡を戻すと「それでは」と部屋をでた。
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