紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2011/02/13 (Sun)20:15
最近、日光ばっかり書いている気がします。。。
篠山……(´・ω・`)
「有楽町、ってお前だろ?」
「へ?」
唐突に声をかけられて振り返った。
最初に視界に映ったのは黒い髪。
次に目を引いたのは赤いツナギ。
袖に留められた腕章には『日光』の文字。
「そうだけど、何か用かな?」
東武日光線、と名前を呼べば驚いたように瞬きをした。
それにくすり、と笑って向き直る。
「ちゃんと知ってるよ。でも、あんまり詳しくは知らないけどね」
「そうかよ」
ふん、とそっぽを向く姿と日比谷が喋っていくイメージがかみ合わなくて少し、首を傾げた。
「それで、俺に何か用事?」
「あぁ、東上から書類だ」
バサリ、と差し出された紙の束に、安堵したように有楽町は息を吐く。
「ありがとう。助かったよ」
「……別に」
にこり、と屈託なく笑われて日光は少し戸惑ったように後ずさった。
有楽町は少し低いところにある日光の目を見つめて「どうした?」と首を傾げる。
澄んだ黄金の瞳。
引き寄せられるように腕を伸ばして、有楽町の肩を掴む。
「え?」
驚く有楽町の目をべろりと舐めた。
「う、わわわわわっ!?」
あまりに突飛な行動に有楽町は悲鳴を上げはしたものの、固まったまま動けない。
当の日光は二回ほど瞬きをして不思議そうに首を傾げた。
「甘くはないな」
「甘いわけないだろ……」
真顔で呟く日光にがっくり脱力する。
日光の肩にもたれかかる形になったが構うまい。
事の発端は 日光なのだから。
「じゃあ、」
「ふえ?」
ぐい、と思ったより強い力で引き起こされる。
何が起こったのかと呆然としているうちに整った日光の顔が視界一杯になった。
ふわり、と甘い匂いがして柔らかい感触が触れる。
「これは?」
息が触れるほど至近距離で楽しそうに瞳が笑う。
その顔にドキリとした。
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すごく、黒い先輩が書きたくなったのは内緒ですwww
これは平和版。
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