忍者ブログ
紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2024/04/23 (Tue)17:14
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2011/02/13 (Sun)20:15

最近、日光ばっかり書いている気がします。。。
篠山……(´・ω・`)

















「有楽町、ってお前だろ?」
「へ?」

唐突に声をかけられて振り返った。
最初に視界に映ったのは黒い髪。
次に目を引いたのは赤いツナギ。
袖に留められた腕章には『日光』の文字。

「そうだけど、何か用かな?」

東武日光線、と名前を呼べば驚いたように瞬きをした。
それにくすり、と笑って向き直る。

「ちゃんと知ってるよ。でも、あんまり詳しくは知らないけどね」
「そうかよ」

ふん、とそっぽを向く姿と日比谷が喋っていくイメージがかみ合わなくて少し、首を傾げた。

「それで、俺に何か用事?」
「あぁ、東上から書類だ」

バサリ、と差し出された紙の束に、安堵したように有楽町は息を吐く。

「ありがとう。助かったよ」
「……別に」

にこり、と屈託なく笑われて日光は少し戸惑ったように後ずさった。
有楽町は少し低いところにある日光の目を見つめて「どうした?」と首を傾げる。
澄んだ黄金の瞳。
引き寄せられるように腕を伸ばして、有楽町の肩を掴む。

「え?」

驚く有楽町の目をべろりと舐めた。

「う、わわわわわっ!?」

あまりに突飛な行動に有楽町は悲鳴を上げはしたものの、固まったまま動けない。
当の日光は二回ほど瞬きをして不思議そうに首を傾げた。

「甘くはないな」
「甘いわけないだろ……」

真顔で呟く日光にがっくり脱力する。
日光の肩にもたれかかる形になったが構うまい。
事の発端は 日光なのだから。

「じゃあ、」
「ふえ?」

ぐい、と思ったより強い力で引き起こされる。
何が起こったのかと呆然としているうちに整った日光の顔が視界一杯になった。
ふわり、と甘い匂いがして柔らかい感触が触れる。

「これは?」

息が触れるほど至近距離で楽しそうに瞳が笑う。
その顔にドキリとした。


+++
すごく、黒い先輩が書きたくなったのは内緒ですwww
これは平和版。
PR
Comment
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
58  57  56  55  54  53  52  51  50  49  48 
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
性別:
非公開
自己紹介:
ただのしがない文章
書き。
切ない系、片思い、
バッドエンド、一方
通行、環状線。精神系等、救いのあまり見えなぃ話が好き。
ハッピーエンドを書くのが苦手。
得意なのは専ら昼ドラ系。←
バーコード
ブログ内検索
Admin / Write
忍者ブログ [PR]