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紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2018/09/23 (Sun)16:29
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2011/02/11 (Fri)16:05

おとちゃんちの東山とひめちゃんちの犬山さん!
ツキアイ長そうだよね、って言う。

















「なぁ一号線」
「なんでしょうか?」
「お前にとって、この行為は意味のあるものか?」
「えぇ、もちろん」
「そうか。悲しいな」
「私は、そう思いませんけれど」
「言えばいいだろ、このくそたわけが」
「言う必要性がないですよ」

触れあっていた肌が離れる。
ひやりとした空気に思わず煙草に手を伸ばした。
カチリ、と火を点けて大きく吸い込む。
吐き出す紫煙が薄暗い部屋の天井に蟠る。

「お前、それまだ吸ってたのか」
「……貴方に言われる筋合いはないですよ」

当たり前のように箱から一本取り出し、火を移した。
ジジッと言う小さな音と、吐き出す紫煙が充満する。
この煙が少しでも早くこの部屋の匂いを塗り替えてくれればいいと、散漫な思考の端で思った。
放り出された携帯電話にメールと不在着信を知らせるライトが点滅していたが、手を伸ばす気にはならない。
それを別の手が拾って差し出してきた。

「はい、どうぞ」
「……いらん」

低く否定を返せば薄っすらと笑われる。
見計らったように着信。

「…………」
「出てあげてください。鶴舞なんでしょう?」

振動を続ける携帯電話を無理矢理握らされた。
表示されている名前は『三号線』。
一際大きく煙草を吸って、紫煙を吐き出すと緩慢な動作で通話ボタンを押した。

『犬山さんー?今どこっすか??』

テンションの高い声に瞬きを一回。

「……一号線のとこにいる」
『えーー!!!』

ぎゃーぎゃーと話し続ける鶴舞に東山は微かに笑って部屋を出る。
何か言いたげな犬山に、しぃと唇に指をあてて。

「お前はどこにいんだよ」
『岩倉っす!』

地下ではなく地上にいる鶴舞に少し驚きながら短くなった煙草を灰皿に押し付けた。

「行くから待ってろ」
『は、い?』

元気良く返事をしようとした鶴舞が固まる。
「何だ? 用事でもあるのか?」
『い、いやいやいや!!! ないっす。何もないっす!』

あわあわと返事をする鶴舞に知らず、口元が緩む。

「じゃあ、少し待ってろ」

それだけ言うと電話を切った。

「はぁ……」

ぐったりと息を吐く。
ただ、酷く鶴舞に会いたくて、会いたくなかった。

「何で、こうなっちまうんだろうな……」

脳裏を過ぎる姿に問いかければ、『しゃーないわ。生きとるんだで』と苦笑をされる。

「そうだな……」

緩く笑って、部屋を出た。


+++
利害関係すらないただの馴れ合い。
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