紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2011/02/07 (Mon)00:49
国の犬!!←
こんな日があってもいいじゃない。
「篠山……」
「……」
のしっ、と宇品の頭上にのった篠山の顔。
呼んでは見るものの反応はない。
胡坐をかいた篠山の膝の上に座らされたまま宇品は小さく溜め息をついた。
腰に回された腕をぽんぽん、と叩く。
「どうしたんじゃ」
「……」
相変わらず反応はない。
ただ、抱きしめる力が強くなった。
「篠や」
「宇品」
もう一度呼びかけてる声を遮って、ぐりぐりと懐く。
大きな犬を連想して、怒るにも呆れるにもできなかった。
「なんじゃ」
「宇品だ……」
ぎゅう、と更に力が強くなる。
いつの間にか頭に乗っていた顔は肩の上。
ぺたり、と頬と頬が触れた。
「やれやれ……なんぞ、今日は甘えたじゃな」
「……ん」
わしわしっと篠山の髪をかき回して、宇品は力を抜く。
背中を完全に篠山に預けて、へらりと笑った。
「しょーないのう。今日は、のんびるするか」
「っ」
宇品の言葉にぱっ、と篠山の表情が明るくなる。
我ながら甘い、と思いながら満更でもなく。
「……しあわせじゃな」
ぽつり、呟いた。
+++
ほのぼのと言うか、しみじみ。
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