紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2011/02/06 (Sun)22:37
ウチのけよむさ。
只管、京葉から武蔵野にベクトルが向いてるだけ。
武蔵野は絶対に振り返らないけど、絶対に京葉を拒まない。
手を伸ばして掴んで抱き寄せて。
腕の中に閉じ込めて、僕を、見て?
僕だけを、見て?
君しかいらないんだ、君じゃないと意味がないんだ。
ねぇお願いだから拒絶しないで。
僕以外を見ないで。
僕の世界には君しかいらないから、君の世界にも僕以外を入れないで。
大好き。
大好きだよ。
君は僕の世界そのもの。
+++
僕の世界は君だから。
向けられる思いは知っている。
何を望んでいるのかも知っている。
でも、決して応えてはやれない。
俺は何も返してやれないから。
差し出せるものは何もない。
だから、全て受け入れてやる。
これが俺に出来る、唯一のことだから。
好きだとも、愛してるとも。
口にするのは簡単だけど。
それを望んでいないのも知っている。
だから、何も言わずに受け入れる。
俺の世界は、お前では成り立たない。
+++
世界の中に組み込めるけれど。
「ねぇ武蔵野!」
「……あぁ?」
うつらうつらと舟をこいでいた武蔵野に突っ込む。
億劫そうに瞼が持ち上がり、虚ろな双眸が京葉を見た。
「好きだよ、好き。大好き」
「…………」
真っ直ぐにその目を見つめて告げる。
瞬きもせず京葉を見ていた武蔵野は何も言わずにまた目を閉じた。
すぅと寝息が聞こえる。
「もう!」
べったりと抱きついたまま頬を膨らませた。
触れた体からじんわりと体温が伝わる。
京葉より大分低い武蔵野の温もり。
「僕にも、わけてよ……」
大好きな君のことは何でも知りたいんだ。
君の事を解るのは僕だけなんだ。
楽しいことも辛いことも、半分こにして欲しいよ。
+++
君の全てが知りたい。
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