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紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2024/04/24 (Wed)06:03
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2011/02/03 (Thu)04:22

飽きずに懲りずに名.鉄.二次!!
ひめちゃんちの子たちです^^

















「ね、僕のこと好きだって言ったよね?」

するり、と伸ばされた手。
詰襟の制服の隙間から滑り込むと、ひたり首を掴んだ。

「っ…」

凍るように冷たい温度に鳥肌が立った。
じわりじわりと力が篭っていくのがわかる。

「抵抗、しないの?このままだと死ぬかもよ?」

緩く弧を描く口元。
虚ろな双眸に光はない。

「あぁでも、僕たちって死ねるんだっけ?」

くすくすと小さく笑いながら力が弱まる様子はない。
無意識に息をしようとした咽喉が微かに鳴った。
酸素が足らなくて視界が狭くなっていく。
伸ばした手が、僅かに頬に触れた。

「何?」
「ぁ……」

こてんと首を傾げるのにはくはくと唇だけが動く。
咽喉から出るのは掠れた音だけで。
伝わらない思いがもどかしい。

「結構、持つものなんだね」

ぐぐっと咽喉にかかる力が強くなる。
すでに痛みなど感じない。
意識が朦朧としてきた。
視界が赤く染まる。

「ねぇ、本当に死ねるの?」

頬に触れていたはずの手が落ちた。
指先に冷たい空気が触れる。

「ず  」

声が遠くなった。
体が重力に引きずられる。

「…………」

もう見えない、聞こえないはずなのに、何故か泣いている気がした。
だから、重たい唇を動かす。

「だいじょうぶだからなくな……」
「っ!!!」

悲鳴のような声で名前を呼ばれた気がしたけれど、意識はそこで途切れた。



+++
小牧は劣等感の塊です。
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切ない系、片思い、
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ハッピーエンドを書くのが苦手。
得意なのは専ら昼ドラ系。←
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