紙端国体劇場様の二次創作置き場。
2011/01/16 (Sun)09:11
九州と陽子さん。
ほのぼのしてればいいじゃい!!
はぁ、と息を吐く。
白い。
コートの襟をかきあわせた。
「大阪より寒いなんて聞いてないわ」
ビュウと吹いた風に栗色の髪が流れる。
頬は冷えた風に嬲られて朱い。
「移動先の天気くらい調べておけ」
呆れたような声と一緒に柔らかい感触が触れた。
「え…」
振り返れば声の通り呆れた顔。
「少しはマシだろう」
くるりと首に巻かれた淡い桜色のマフラー。
巻き込んだ髪をそっと引き出された。
整った顔が、近い。
「あ、りがと」
「構わん。それより、風邪を引くなよ」
風に乱された髪を手櫛で整えると、ふと笑った。
「あぁ、やはり似合うな」
「っ……」
言外に『お前の為に選んだ』と言われたようで何も言えなかった。
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